サウジ向け化粧品出荷の適合証明書(CoC)
- SFDA届出は製品、CoCは貨物が対象
- 両方が必要
- CoCの手続きは早めに開始
SFDAへの製品届出に加え、実際の出荷時には貨物がサウジ・GCC規格に適合していることを示す必要があり、化粧品では通常、認定機関の適合証明書(CoC)で対応します。
検査機関が確認すること
- 関連規格(例:GSO 1943)に基づく試験成績
- アラビア語表示を含むラベル確認
- インボイス、パッキングリスト、製品リスト
- 場合により出荷前の現物検査
発注から通関・引き渡しまで:ステップごとの流れ
適合証明書が出荷フロー全体のどこに位置するかを把握すると、手続きの管理がはるかに容易になります。化粧品貨物の一般的な流れは次のとおりです。
- 注文に含まれるすべての製品が、正しいサウジの輸入者名義でSFDAに届け出られていることを確認する。
- 製品リストを確定する:届出内容と一致する製品名、バーコード、数量、処方バージョン。
- 各製品の最新の試験成績書と最終ラベルデザインをそろえる。
- 認定された適合性評価機関に申請し、書類を提出する。
- 書類審査を完了し、求められた場合は積み込み前の現物検査やサンプリングに対応する。
- 適合証明書を受領し、商業インボイス、パッキングリスト、原産地証明書とともに送付する。
- サウジの輸入者または通関業者が、ザカート・税務・関税庁(ZATCA)のFASAHプラットフォームで輸入申告を行う。
- 輸入者への引き渡し前に、SFDAが港で検査やサンプリングを行う場合がある。
遅延の多くは3〜5番目のステップで発生します。そのため、これらは生産完了後ではなく、生産と並行して進めるべきです。
適合性評価機関の選び方
サウジ向けの証明書を発行できる国際検査機関は複数あります。適切な選択は、名前だけでなく、通常は次のような実務的な要素で決まります。
- 御社の製品カテゴリーおよび貨物に適用されるサウジのプログラムについて、現在認定を受けているか
- 工場や倉庫がある国・都市に事務所や検査員がいるか
- どの試験所や試験成績書を受け入れるか、必要に応じて現地での試験を手配できるか
- 同一製品の繰り返し出荷をどのように扱うか
- 日本語など御社の言語での対応が可能か、必要書類の案内が明確か
- 御社の出荷量や頻度に対する現在の処理体制
認定リストやプログラムの規則は変わることがあります。古い見積もりに頼らず、新しい製品ラインごとに機関の状況を確認してください。
試験成績書を有効に活用するために
試験成績書は、ほとんどのCoC書類の中核です。古い、不完全、あるいはわずかに異なる処方に対して発行された成績書は、申請が保留になる最も一般的な原因の一つです。信頼性の高い成績書には、通常次のような共通点があります。
- 実施した試験についてISO/IEC 17025の認定を受けた試験所が発行している
- 正式な製品名、処方バージョン、製造者と明確に対応している
- 適用される規格に基づき、微生物、重金属、防腐剤濃度など、製品タイプに関連する項目を網羅している
- 機関が受け入れる程度に新しい(受け入れ期間は機関により異なるため事前に確認する)
- 英語版、または信頼できる翻訳が用意されている
OEM・ODM工場で製造している場合は、試験成績書の所有者と、出荷ごとに誰が提供するかを早めに取り決めておきましょう。工場のみが保管している成績書は、取引先や輸入者を変更する際のボトルネックになりかねません。
期間と費用を左右する要因
処理期間や費用は機関、国、製品タイプによって異なり、時期によっても変わるため、固定の数字は掲載していません。ただし、主な要因は予測可能です。
- 1回の出荷に含まれる製品数とSKU数
- 有効な試験成績書がすでにあるか、新たな試験が必要か
- 現物検査が必要か、また貨物の所在地
- インボイス、パッキングリスト、ラベルの完成度と整合性
- 書類照会後の再検査や修正
- 出荷頻度(定期的な輸出者向けに異なる取り決めを用意している機関もあります)
サウジの港で起こり得る問題
適合証明書は通関を後押しするものですが、水際での検査に代わるものではありません。SFDAや税関が審査のために貨物を留め置くことがあります。主な理由は次のとおりです。
- 届出のない製品、または別の輸入者名義で届け出られた製品が含まれている
- 貨物のラベルが承認済みデザインと異なる、または必要なアラビア語表示が欠けている
- 数量や製品名がインボイスや証明書と一致しない
- 残りの使用期限が短い、または包装の破損や液漏れがある
- 試験所でのサンプル分析結果に疑義がある
貨物が留め置かれた場合は、輸入者を通じて速やかに対応し、求められた書類を提出してください。承認なく貨物を移動したりラベルを貼り替えたりすることは避けましょう。サウジ向け化粧品ラベルのガイドは、留め置きの多くの原因となるラベルの問題を防ぐのに役立ちます。
実務のヒント:毎回の出荷前に、SFDAの製品リスト、CoCの製品リスト、インボイス、パッキングリスト、そして実際の各ラベルの写真を照合する1ページのチェックを行ってください。出荷地での短時間の照合は、サウジの港での留め置きに比べてはるかに低コストです。
RDOは、SFDA化粧品サービスの一環として、このチェックリストをサウジの輸入者や御社が選んだ適合性評価機関と調整し、書類照会のフォローアップを行います。サウジでのパートナーをまだお探しの場合は、サウジの輸入業者・代理店の選び方の記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
どの機関が発行しますか?
SGS、ビューローベリタス、インターテック、TÜVなどの国際検査機関がサウジ向けの適合性評価を行っています。
サンプルや展示会用の製品にも適合証明書は必要ですか?
数量、目的、そして現行の税関およびSFDAの規則によります。少量の非商業サンプルは商業貨物と異なる扱いとなる場合もありますが、自動的にそうなるわけではありません。展示会や小売業者との商談向けにサンプルを送る前に、要件をご確認ください。
1つの試験成績書で複数回の出荷に対応できますか?
処方、製造者、ラベルに変更がなく、成績書が適合性評価機関の受け入れ期間内であれば、多くの場合は可能です。ただし、証明書自体は通常、出荷ごとに手配します。