JA
フランチャイズ法 · SAIP · 商務省

フランチャイズで サウジアラビアに出店

韓国、日本、トルコ、中国の飲食・カフェ・美容・小売ブランドは、サウジアラビアで確かな需要を得ています。フランチャイズなら現地パートナーとともに展開できますが、サウジのフランチャイズ法は商標、情報開示、登録について明確なルールを定めています。1号店のオープン前に、必要な準備を一つずつ整えるお手伝いをします。

商標・開示・登録マスター/単店フランチャイズ英語対応・認証翻訳手配

サウジでのフランチャイズ展開に必要なこと

フランチャイズ法への対応

サウジのフランチャイズ法と施行規則に基づく開示書面、契約条件、登録。

まず商標登録

契約前に、アラビア語表記を含むブランド名とロゴをSAIPに登録します。

マスターフランチャイジーの選定

資本力、物件確保力、運営経験、ブランドとの相性でパートナーを評価します。

店舗の許認可

各店舗に必要な商業登記、Balady自治体ライセンス、安全・衛生要件。

飲食ブランドとSFDA

輸入食材、包装食品、メニュー表示など、レストラン・カフェに適用されるルール。

ロイヤルティと税務

ロイヤルティや各種フィーの請求、海外送金、源泉税・付加価値税の扱い。

フランチャイズ展開のステップ

海外ブランドがサウジのフランチャイジーを通じて進出する際の一般的な流れです。

コンセプトとスキームの確認

コンセプトがサウジの規制に適合するかを確認し、マスター、エリア開発、単店のいずれかを選びます。

商標登録

使用予定のアラビア語表記も含め、適切な区分でSAIPに出願します。

開示書面の作成

開示書面と契約書を作成し、認証付きアラビア語翻訳を手配します。

選定と開示

候補先を絞り込み、契約締結や支払いの前の法定期間内に開示書面を交付します。

契約と登録

契約を締結し、開示書面とともに現行のプラットフォームを通じて商務省に登録します。

許認可と開店

フランチャイジーが商業登記、Baladyなどの店舗ライセンスを取得し、採用を行って開店します。

RDOが行うこと

  • サウジの規制に照らしたコンセプト確認とスキームの提案
  • SAIPへの商標出願の調整とフォローアップ
  • 開示書面の準備と認証付きアラビア語翻訳
  • 契約書と開示書面の商務省登録のフォローアップ
  • フランチャイジーの店舗許認可、SFDA対応、サウダイゼーション計画の支援
  • 源泉税・付加価値税・電子インボイスを踏まえたロイヤルティ請求の整備

ご準備いただくもの

  • ブランドガイドライン、商標登録証、運営マニュアルの概要
  • 現行のフランチャイズ契約書ひな形とフィー体系
  • 運営実績:店舗数、所在地、営業年数
  • 希望するサウジのパートナー像または出店予定都市
このチェックリストをWhatsAppで受け取る

サウジアラビアにおけるフランチャイズ規制の概要

サウジアラビアには、2019年に勅令で公布され2020年から施行されているフランチャイズ法があり、商務省(MC)が定める施行規則とあわせて運用されています。それ以前、フランチャイズは主に商業代理店制度の枠内で扱われていました。現在は同法が、フランチャイザーとフランチャイジーの基本的な義務、つまり契約前に何を開示すべきか、契約に何を盛り込むべきか、どのように登録するか、更新や解除の際にどうなるかを定めています。

中小企業庁(Monsha'at)の下に置かれたフランチャイズセンターが、商務省と連携して登録支援、普及啓発、紛争の友好的解決を担っています。法施行後、プラットフォームや手続きは変更されてきたため、申請前には必ず最新の手順を確認する必要があります。ビジネスモデルのライセンスではなく販売代理店を指定する場合は、商業代理店登録のページをご覧ください。

まずブランドを守る:SAIPでの商標登録

フランチャイズの土台はブランドです。サウジアラビアでは、商標はサウジ知的財産庁(SAIP)に登録します。フランチャイジー、物件オーナー、当局のいずれも、ブランドが現地で保護されていることを前提とするため、開示や契約の前に登録を済ませておくべきです。

  • コンセプトに応じて、実際に使用するすべての区分で出願します(飲食・カフェサービス、食品・飲料、化粧品、美容サービス、小売など)
  • ブランド名のアラビア語表記や音訳を早めに決め、看板やメニューに使う場合はそれも登録します
  • 店舗デザインやパッケージを確定する前に、抵触する商標がないか調査します
  • 商業的に重要なロゴ、スローガン、主力商品名は個別に登録します

開示書面と商務省への登録

フランチャイズ法は、フランチャイザーに対し、契約締結または何らかの支払いのいずれか早い時点の少なくとも14日前までに、加盟希望者へ開示書面を交付することを義務づけています。その後、開示書面とフランチャイズ契約を、施行規則で定める期間内に商務省へ登録しなければなりません。書類はアラビア語が前提で、原本が他言語の場合は、一般に認証付きのアラビア語翻訳が求められます。

開示書面には通常、次の内容が含まれます。

  • フランチャイザーの概要、資本構成、経営陣、フランチャイズの実績
  • ライセンス対象の商標その他の知的財産
  • 加盟金、ロイヤルティ、広告分担金その他の支払い
  • 研修、支援、供給に関する義務(指定仕入先を含む)
  • テリトリー、独占権、契約期間、更新、解除の条件
  • 予定しているフランチャイズ契約書の写し

同法は、コンセプトやマスターフランチャイジーが追加のフランチャイズ付与の前にどの程度の期間営業している必要があるかなど、運営実績に関する条件も定めています。これらの条件が貴社ブランドと選定するパートナーにどう適用されるかを確認します。

マスターフランチャイズ、エリア開発、単店フランチャイズ

多くの海外ブランドは、いくつかのスキームのいずれかでサウジアラビアに進出します。どれを選ぶかは、どこまで経営をコントロールしたいか、どの程度のスピードで展開したいか、パートナーがどれだけの資金を投じられるかによって決まります。

  • マスターフランチャイズ:サウジ企業1社が王国全域または広域の権利を取得し、法の条件のもとで第三者にサブフランチャイズを付与できます
  • エリア開発:パートナーが指定エリアで、スケジュールに沿って一定数の店舗を出店することを約束します。サブフランチャイズは行いません
  • 単店フランチャイズ:店舗ごとにライセンスを付与します。始めやすい一方、海外からの管理は難しくなります
  • 自社法人または合弁会社:MISAのライセンスを取得した会社が直営するか、マスターフランチャイジーとなります。サウジアラビアへの投資もご参照ください

マスターフランチャイジーを選ぶ際は、ショッピングモールや目抜き通りでの物件確保力、レストラン・カフェ・サロン・小売店の運営経験、出店計画を支える資金力、運営・研修チームの有無、そしてブランド文化との本当の相性を見極めることが大切です。商業登記、株主構成、既存の取扱ブランドについてのデューデリジェンスは、時間をかける価値があります。

店舗開設:自治体、安全、SFDAの要件

各店舗はフランチャイジーの名義で許認可を取得します。要件は業態や都市によって異なりますが、一般的には次のとおりです。

  • 該当する事業活動を含む商務省での商業登記
  • 自治体・農村・住宅省のBaladyプラットフォームを通じた自治体ライセンス、看板・内装の承認
  • 店舗に対する民間防衛(消防)の安全要件
  • 自治体の求めに応じた、食品取扱者や美容サービス従事者の健康証明
  • 飲食ブランドの場合:輸入食材・包装食品に関するSFDA要件、該当製品のハラール証明、必要に応じたカロリー表示などのメニュー情報
  • 美容ブランドの場合:サロンで販売・使用する化粧品のSFDAへの届出

SFDA食品登録、ハラール認証、SFDA化粧品登録もご覧ください。

小売・飲食業のサウダイゼーション

小売と飲食サービスは、人的資源・社会開発省(HRSD)がニタカット制度や業種別の自国民化決定を通じてサウダイゼーションを進めている分野です。たとえばショッピングモールや店舗の一部職種が対象となっています。義務を負うのはフランチャイジーですが、人員構成、研修計画、開店予算に直結するため、初日から事業計画に組み込むべきです。雇用契約、給与、社会保険はQiwa、Mudad、GOSIを通じて管理します。会計・給与計算もご参照ください。

ロイヤルティ、各種フィーと税務

サウジのフランチャイジーが海外のフランチャイザーに支払うロイヤルティ、加盟金、技術サービス料は非居住者への支払いにあたり、一般にサウジの源泉税の対象となります。通常はサウジ側の支払者が源泉徴収してZATCAに納付し、税率は支払いの種類によって異なります。サウジアラビアとフランチャイザーの所在国との間に租税条約があれば、要件を満たす場合に税率が軽減されることがあります。また、輸入サービスにはリバースチャージ方式で付加価値税が生じる場合があります。

  • ロイヤルティ、広告分担金、研修費、供給マージンなど、各フィーを契約書で明確に定義する
  • 源泉税をどちらが負担するか、グロスアップするかを取り決める
  • 条約による軽減を受ける場合は、有効な居住者証明書を用意しておく
  • フランチャイジーの請求書発行をZATCA電子インボイスに適合させる

実務のヒント:フィー体系を確定する前に、源泉税控除後の手取りロイヤルティを試算しておきましょう。最初の入金で初めて手取り額に気づくフランチャイザーは少なくありません。

日本・韓国・トルコ・中国ブランドへのポイント

日本食、韓国料理、トルコのカフェやスイーツ、中国の茶飲料や外食チェーン、アジアの美容コンセプトは、いずれもサウジの若い消費者に受け入れられています。成功の鍵は多くの場合ローカライズです。ハラール食材の使用と豚肉・アルコールを含まないメニュー、アラビア語のメニューと看板、味付けや量の調整、現地の生活リズムに合わせた営業時間、デリバリーアプリでの存在感などが挙げられます。運営マニュアル、レシピ、研修資料も、スタッフや検査官向けにアラビア語版が必要になることがよくあります。

RDOのサポート

RDOは、コンセプトの確認、SAIPへの商標出願の調整、開示書面と認証付きアラビア語翻訳の準備、商務省での登録のフォローアップを行います。その後も、フランチャイジーの店舗許認可、SFDA関連対応、サウダイゼーション計画、ロイヤルティ請求の仕組みづくりを支援します。RDOの対応言語はアラビア語、英語、中国語です。日本企業の皆様とは英語でやり取りし、書類上必要な場合は認証翻訳を手配します。

サウジのフランチャイズに関するよくある質問

サウジでフランチャイズの登録は必要ですか?

はい。フランチャイズ法により、フランチャイズ契約と開示書面を、規則で定める期間内に所定のプラットフォームを通じて商務省へ登録する必要があります。

開示書面はアラビア語でなければなりませんか?

サウジで提出する書類はアラビア語が前提です。日本語や英語などで作成した場合は、一般に認証付きのアラビア語翻訳が求められます。

契約前に商標を登録すべきですか?

はい。先にSAIPでブランドを登録しておくことで、貴社とフランチャイジーの双方が守られます。パートナーや物件オーナーからも通常求められます。

マスターフランチャイズと自社法人、どちらがよいですか?

マスターフランチャイズは少ない自己資金で速く展開でき、MISAライセンスによる自社法人はより高い経営コントロールが得られます。両方を組み合わせるブランドもあります。比較検討をお手伝いします。

ロイヤルティに源泉税はかかりますか?

非居住者のフランチャイザーへのロイヤルティは一般にサウジの源泉税の対象で、通常はサウジ側の支払者が徴収します。租税条約の要件を満たせば軽減される場合があります。

フランチャイズ法、施行規則および関連手続きは、商務省その他の当局により随時改定されます。貴社の案件について最新の要件を確認いたします。本ページは法律・税務上の助言ではありません。

ブランドをサウジアラビアへ展開しませんか

コンセプト、店舗の状況、想定しているパートナーについてお知らせください。フランチャイズの進め方と必要書類を整理してご案内します。