JA

サウジの地域本部(RHQ):多国籍企業が知るべきこと

Red Dragon Office·

ポイント
  • 政府はサウジに地域本部を置く企業との契約を優先
  • 税制などのインセンティブを発表
  • 中小企業は通常の法人から始めることが多い

サウジは多国籍企業が中東事業をサウジから運営することを求めており、地域本部制度を政府調達と結び付けています。

準備のポイント

地域本部ができること・できないこと

地域本部(RHQ)ライセンスは、日常的な営業活動ではなく、地域統括のために設計された制度です。地域本部は通常、地域内のグループ会社を監督・支援する役割を担い、サウジの顧客との販売や契約は一般に別の事業会社が行います。地域本部に関連付けられる主な業務は次のとおりです。

認められる業務の正確な範囲は投資省(MISA)が定めており、改定されることもあります。組織体制を設計する前に、最新のルールと照らし合わせてご確認ください。

ステップ別:検討開始から地域本部の稼働まで

  1. 適格性を評価し、グループが制度の現行基準を満たしているかを確認する
  2. 親会社の書類を準備し、必要に応じて認証取得とアラビア語翻訳を行う
  3. MISAを通じて地域本部ライセンスを申請する
  4. 商業省で商業登記(CR)を完了する
  5. リヤドでオフィスを確保し、ナショナルアドレスを登録する
  6. ZATCA、GOSI、QiwaやMudadなどの労働関連プラットフォームに登録する
  7. 幹部を含む人材の採用・赴任手配とビザ手続きを行う
  8. 業務を開始し、ライセンスに付随する要件を継続的に満たす

一部の手続きは並行して進められますが、順序は重要です。ビザや各種登録は、通常ライセンスと商業登記が先に整っていることが前提となります。ライセンス手続きの全体像については、MISAライセンスガイドをご覧ください。

一般的に必要となる書類

海外で発行された書類は、通常、認証とアラビア語への翻訳が必要です。要件は案件ごとに異なる場合があるため、準備の中で最も時間がかかりやすい認証手続きに着手する前に、最新の必要書類リストを確認しておきましょう。

ライセンス取得後の継続的な義務

地域本部には、サウジ国内での実体ある活動が求められます。ライセンス取得後も、企業が継続して満たすべき要件があり、一般的には次のような内容が含まれます。

実務のヒント:ライセンス更新、税務申告、人員要件、ビザの有効期限をまとめた一つのコンプライアンス・カレンダーを作成しましょう。地域本部向けインセンティブは制度要件の充足と結び付いているため、一つの要件を見落とすと複数の分野に影響が及ぶことがあります。

よくある失敗とコストの要因

地域本部を計画する企業は、次のような問題に直面しがちです。

コストは固定額ではなく、事業規模によって大きく変わります。主な要因としては、ライセンス・登録にかかる政府手数料、リヤドのオフィス賃料、幹部の給与と赴任パッケージ、ビザや家族帯同の費用、継続的な会計・税務・人事管理の費用などが挙げられます。赴任する家族の住居やインターナショナルスクールの費用は、人件費予算の中で大きな割合を占めることが少なくありません。全体的なコスト構造については設立コストガイドで詳しく解説しています。

RDOのサポート内容

RDOは、地域本部が御社の計画に適しているのか、まずは通常の法人から始めるほうがよいのかの検討をお手伝いし、書類一式の準備・確認、MISAでのライセンス手続きとその後の各種登録の調整、政府プラットフォームへの登録やビザ手続きなどライセンス取得後の管理業務を支援いたします。地域本部に関するルールは詳細で随時改定されるため、常に最新の要件に基づいて対応し、当局の判断に左右される結果をお約束することはいたしません。詳しくはサウジ投資サービスのページをご覧ください。

よくある質問

どの企業が検討すべき?

政府機関やギガプロジェクトと取引する企業、複数国を統括する企業です。

地域本部はサウジの顧客に直接販売できますか?

原則としてできません。地域本部ライセンスは地域統括業務を対象としており、サウジ国内での収益事業は通常、別の事業会社を通じて行います。認められる範囲はMISAの最新ルールで定められています。

地域本部のスタッフはサウジに常駐する必要がありますか?

制度では、地域本部で勤務する幹部を含め、サウジ国内に実体ある経営機能を置くことが求められます。人員数や期限は制度の最新要件で定められているため、申請前にご確認ください。

サウジでのお手続きにお困りですか?

御社の状況をお聞かせください。必要な手順・書類・スケジュールをご案内します。初回相談は無料です。

WhatsAppで相談